第184章

「ダメです、部長! いまこのチャットのログを持ってあの人たちのところへ行ったら、私が言ったってバレます!」前田美咲は、みんなに叩かれる裏切り者になんてなりたくなかった。

両手を合わせ、大島莉理に泣きつく。

「お願いです……仮にケジメをつけるつもりでも、いま行くのはやめてください……」

「誰がケジメつけるって言ったのよ」莉理は機嫌悪そうに彼女を睨む。「いま行ったら、あとであんたが社員の中でどう立ち回るの? 私がそんな考えなしに見える?」

前田美咲はへへ、と笑った。

「さすが部長、賢いです」

莉理は書類を彼女に差し出す。

「いいから仕事しなさい。くだらない噂話ばっかり追わない」

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